的中も捏造?競輪予想詐欺サイトとは?

予想サイト・予想会社とは?

「予想サイト・予想会社」と言われている業者はご存知だろうか?

公営ギャンブルでは必ずそういった業者が付き物で、人口の多い競馬の予想サイトは無数にあり、次いで競艇の予想サイトも近年人気の上昇に伴いその数を増やしている。そして、競輪の予想サイトもこれから徐々に増加傾向になると見られている。

そもそも「予想サイト・予想会社」とは一体何か?「有償で公営ギャンブルの予想を販売している業者」の事だ。それだけ聞くとかなり胡散臭く、詐欺ではないのか?と疑ってかかってしまうだろうが、実際は雑誌や新聞、現地の予想屋等の延長線上にある物だ。「その売っている予想が当たるなら販売なんてせずに自分で賭ければ良いだろう」と思われる方も居るだろうが、ギャンブル、そしてレースである以上競馬も、競艇も、競輪も、オートレースもどれだけ情報を集め、緻密に予想を組み立てたとしても100%の的中など不可能だ。そのリスクを取らず、不特定多数に情報を販売しその料金で収益とするのは何もおかしな話ではない。

的中を捏造している?競輪予想サイトに紛れる詐欺・悪質サイト

そう説明したところで、多くの人は「詐欺では?嘘では?」という考えは払拭出来ないだろうし、事実、「予想サイトの皮を被った詐欺・悪質サイトは存在する」。単純な業者数の問題ではあるが、当然競馬予想サイトに一番多く存在し、次いで競艇予想サイトだ。先ほどの理屈でキチンと情報を収集し、プロの予想を提供する予想サイトも当然多く存在するが、当たりもしない、何の根拠も無い「予想と言う名のデタラメ」を高額で販売し、荒稼ぎをする詐欺まがい・悪質サイトもまた数多く存在するのも事実だ。

元々はこういった詐欺・悪質業者は競馬にも古くから多く存在したが、パチンコ・パチスロ業界でも多く見られた。しかし近年の規制によりパチンコ・パチスロの遊戯人口は大幅に減少、業界はどんどん縮小傾向にある。そこで新たな商売の場所を広げようとしているのがパチンコ・パチスロの攻略情報を販売していた悪徳業者である。しかし競馬ではあまりにもライバルが多く、新規参入のうまみが少ない。競艇も近年急激に参加人口が増えたのに比例して予想会社も増え、やはり新規参入でのハードルは競馬ほどでは無いもの高め。そこで一部の悪徳業者が目を付けたのが競輪という訳だ。

悪質・詐欺サイトの手口は競馬や競艇と変わらない

こういった予想サイトを謳った悪質業者、詐欺業者の手口は競馬や競艇に巣食う詐欺業者と全く変わらないと考えられる。その手口の一部を紹介しておこう。ただし、そのような業者はあくまで全うな予想販売サイトを装うため、1つでも当てはまったら悪質・詐欺業者となる訳では無い。

  • 会員登録する為に電話番号が必要になる:これは真っ当な予想サイトではまず有り得ない。これに関しては当てはまる=詐欺と言っても過言では無いだろう。
  • 不自然な的中実績が並んでいる、もしくは過去の的中データが無い:「的中実績」とはそのサイトの予想を使っていつ、どのレースでどのくらいの払戻になったか?という一覧表。レースの具体的な情報やどのプランで当たったかの表示が無い場合は要注意
  • 「貴方だけに」等、まるで自分にだけ特別扱いをするような文言を並べる:応募もしていないのに「抽選の結果会員番号○○○○様が特別コースへの参加権に当選しました!」等、自分だけ特別、と「特別なコース」とやらに誘導する。特定の会員を贔屓するような真似は不公正であるため真っ当なサイトでは考え辛い

これはあくまで一例だが、このような手口を使い会員をあの手この手で有料情報へ誘導、入金さえさせてしまえば後は当たりもしないいい加減な情報を送るだけだ。当然ほとんど当たる事は無い。抗議をしたところで利用規約には「100%の的中を保障するものでは無い」という一文を盾にされる(ただしこの注意書きは真っ当な予想サイトにも必ず明記されている)か、あれこれ言い訳をして「今回はイレギュラーだったが次は確実に儲かる情報を特別に!」等と更に入金を促されるのがオチだろう。万が一いい加減な情報が偶然当たってしまった場合、被害者は情報を本物と思い込みそこからはいつまでも入金してしまうだろう。当たったからと言って、詐欺業者の懐は一切痛まないのだ。

この手の被害では、払ったお金が返金される事はほぼ無い

こういった予想詐欺の被害の場合、現状弁護士を雇ったとしても業者からお金を取り戻すのは至難の技であり、ほぼ返ってくる事は無いという。その詐欺業者の被害者が余りに多く、また、被害金額も無視出来ない金額であった場合は警察が動き摘発、という事はあるかもしれないが、被害者にお金が全額戻ってくる事はほぼ有り得ないだろう。つまり、被害を受けないように自衛するしか身を守る術は無い。予想サイトを利用する場合は出来る限り情報を集め、あくまで自己責任で利用する事を絶対に忘れてはならない。